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ポンプ/SAPの機内モードは便利です

ポンプ/SAPに『機内モード』という機能がありますが、これまで使ったことがありませんでしたが、試しに使ってみました。

機内モードをオンにすると、ポンプとトランスミッタ間の無線通信が切れ、センサ情報がトランスミッタに蓄積されるので、無線通信が制約を受ける環境やポンプを体から取り外さないといけないような場合に利用できるので、これは便利な機能です。

私は、次のような時に利用するつもりです。

  • 長風呂したい時
  • プールで泳ぐ時
  • 1~2時間、ポンプを体から外して、開放感に浸りたい時
  • CT検査を受ける場合、CGMセンサを外さないで検査を受けたい時
  • 飛行機の搭乗時(搭乗時間が6時間以内の場合)

 

機内モードについて書く前に、説明書(システムユーザガイド)の記述に不備があることを書きます。

 

ポンプを640Gに変更したので、数日前に、説明書に目を通しました。その時、136頁に記載の説明に「?」と感じました。下図の赤線の部分の違いが理解できません。

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機内モードをオンにした後)①機内モードをオフにした場合、(最大で)直近の10時間分のセンサ情報がトランスミッタからポンプに送信されると記載されていますが、この説明に続き、②機内モードをオフにした場合、オンになっていた時間が6時間以内である場合は、自動的にセンサ情報が送信され、6時間を越える場合は、センサからトランスミッタを取り外して再度接続し、『センサ再接続』を選択せよ、と書いてある。「機内モードをオフにした場合」についての前者の説明と後者の説明に齟齬があると感じました。

 

サポートラインに問い合わせましたが、後者の説明が正しいとの回答で、前者と後者の違いについては明確な説明がありませんでした。

 

メドトロミックの説明書は、英文の説明書を日本語に訳したものなので、誤訳ではないかと考え、英語版を確認したところ、予想どおり翻訳が誤りでした(下図の緑の下線の部分)。

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「最大10時間のセンサ情報がトランスミッタからポンプに送信される」との記述(①の部分)は機能の説明で、②の部分は「ポンプの使用者が機内モードをオフにした時」の説明です。すなわち、ポンプの使用者が機内モードをオンからオフに変更した時、オンであった時間が6時間以内であれば、トランスミッタはセンサ情報をポンプに自動的に送信するが、6時間を越えていれば、トランスミッタを取り外してから再び取り付け、『センサ再接続』を選択する必要がある、となります。

 

機内モードを試したことを、以下にまとめます。

 

1.メニューからユーティリティを選び、『機内モード』を選択します。
  機内モードをオンに変更し、保存を選択します。

  ステータスバーに飛行機のマークが表示され、グルコース値の表示が消えます。

  トランスミッタとの通信が切れるので、スマートガード機能もオフになります。

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  機内モードがオンの間、センサ情報(ISIG値)はポンプに送信されません。

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2.機内モードをオフにし、通常のモードに戻します。

  メニュー→ユーティリティ→機内モードで、オフを選び、保存する。

 ①「センサ信号検索中」のメッセージが表示される

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 ②約10分後、ステータスバーの「接続」が点灯し、通信の確立が表示される

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 ③約15分後、グルコース値が表示される

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  機内モードがオンになっていた間のISIG値の受信が完了

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なお、機内モードが6時間を越えてオンにした場合、トランスミッタの取り外しと再取り付けを行い、『センサ再接続』を選択することになりますが、再接続を選択するとセンサの初期化が行われます(詳細は、「ポンプ/SAPの「センサ再接続」は役立たず」を参照)。私は、この制約(再接続を選択するとセンサの初期化が行われる)から。6時間を越えて機内モードを使うことはないと考えています。

 

機内モードについてのシステムユーザガイドの記述が一例ですが、患者に提供さているシステムユーザガイドは、意味が通じない箇所があります。特に、スマートガード機能の説明は、難解というよりも、「これは何じゃ」と感じる内容(訳文)になっていますね。