1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

ポンプ/SAPの「センサ再接続」は役立たず

昨日、トランスミッタを外す必要がありました。約10分間だけCGMセンサから取り外した後、再びセンサに接続し直すと、想定外の動きで、とても戸惑いました。結論を言えば、「センサ再接続」は使い物になりません。

 

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ポンプとトランスミッタ間の通信が確立して、「センサ接続完了」のメッセージが表示されたので、「センサ再接続」を選びました。これでグルコース値が表示され、元に戻ると考えました。ところが、「新センサ使用開始」と同じ処理(ホーム画面に「準備中」が表示)が始まったのです。

 

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いや~、とても驚きました。そして、2時間後に、較正リクエストが表示されました。

 

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しょうが無く、SMBGで血糖値を測り、較正を行いました。このCGMセンサは、装着してから4日経過していたので、これまでの較正情報が生きていると思いましたが、見事に期待が裏切られました。

 

夕食を摂った後、血糖値が上昇しているはずなのに、ポンプのグルコース値は138。こんなに低いはずはないと思い、ISIG値を見ると54.25、この値であれば、血糖値は200を超えているはずです。SMBGすると、血糖値は216mg/dLです。80もズレている。ここで、これまでの較正情報がリセットされていることに気がつきました。何と、完全に「新センサ」と同じ処理が行われていたのです。

センサの残り時間を見ると、この値は引き継がれていました。

 

「センサ再接続」は、CGMセンサが使用できる日数管理のみ継続されるが、それ以外は、すべて「新センサ」と同じ処理になります。騙された気分です。

 

例えば、飛行機に乗るような場合、一時的にトランスミッタを外すことがあると思います。その場合、トランスミットをセンサにつなげると、新センサと同じ処理が行われ、約2時間後の初回較正、6時間以内に2度目の較正・・・という流れが強制される。もっと致命的なことは、較正をかけてきたデータリがセットされるため、表示されるグルコース値の精度が落ちることです。

 

これは、患者泣かせな機能です。もう2度と「センサ再接続」を使うことはないでしょう。

 

2/28 追記:620Gのシステムユーザガイドの第11章「アラーム、アラート、およびメッセージ」に下記の記載がありました。

新しいセンサを接続したか、使用中のセンサを再度接続したかにかかわらず、ホーム画面に「準備中」のメッセージが表われ、較正の指示が表示されます。2 時間の初期化が完了すると、ポンプはセンサグルコース値を再度受信します。

 

 3/07 追記:なぜ、このような仕様になっているかを考えてみました。原因は、患者がトランスミッタを外している時間が一定ではなく、予測できないことにあると思います。

  • 5分とかの短時間であれば、トランスミッタを外す直前の状態から継続することは容易
  • ところが、1時間や2時間もトランスミッタを外した場合、その間の間質液の値が欠落するので、ポンプがグルコース値を算出できない。
  • ポンプは、単純に、ある時点の間質液の値からグルコース値を計算するのではなく、過去のデータを参照し、現在のグルコース値を決めているはず

一旦、トランスミッタを外した場合、新センサと同じ処理をするような仕組みになっているようです。この「新センサ」と同じ処理は、センサの初期化(初期化についてはここを参照)が行われるということに注意する必要があります。このため、患者は、再接続であっても、「新センサ」を選択する方が良いと思います。→ 私は、今後、このようにします。