FreeStyleリブレを使い始めると困ったことが起きました。
いつでもリブレで自分の血糖値を表示できるため、常に血糖値が気になる、言い方を変えると「リブレ依存」になりました。リーダーをセンサーにかざせば、15分ごとの血糖値が表示される。でも、頭では頻繁に血糖値を見ることに意味がないことを理解できても、ついついリーダーをかざして血糖値を見てしまいました。この状態は、通院している病院の看護師からも「血糖値が見えるようになることは、必ずしもプラスではない」と言われたことでもあります。
使い始めて3週間ほどして突然リーダーが壊れ、リブレを使えなくなったことが転機となり、この問題から抜け出ることができました(壊れたリーダーは、不良品としてアボットが交換に応じてくれました)。
リブレに表示される血糖値に誤差があるとの話しをブログ情報で知っていたので、リブレの血糖値表示と血糖値測定器(SMBG)の値にどれくらいの違いがあるのか、両者の値を記録しました。
測定条件は、血糖値が安定している食前あるいは食後4時間に、リブレの血糖値の読み取りと指先穿刺による血糖値測定を同時に行っています。なお、リブレは、腕にセンサー装着直後にセンサーを起動させ、起動60分後から使用を開始しています。
なお、血糖値が変動している時に、リブレのグルコース値とSMBGの測定値を比較することは意味がありません。 理由は、リブレは皮下の間質液のグルコース値を測定しているため、血液内のグルコースが皮下の間質液に反映されるのに、10分ほどの時間がかかる(遅れる)からです。さらに、リブレは、センサーが読み取った間質液のグルコース値を、そのままストレートに表示していない(センサーに内臓のマイクロプロセッサーが処理をする)ようです。詳細は、ここに書きました。
下図は、乖離率を集計したものです。
SMBGの測定値に対して、リブレが表示する血糖値は、かなりのばらつきがあります。このばらつきは、血糖値の高低や時間帯との関連がないと感じています。
収集した詳細データの続きです。
アボットはホームページで「FREESTYLEリブレは、自己血糖測定間の血糖値トレンドを推定するためのものです。」と宣言しています。これは、リブレが血糖値を測るためのものではない、と暗に言ってるように見えます。
私がリブレを使う目的は、血糖値の変動を把握して起床前後の低血糖を減らすことでした。そのため、リブレ使用中も、指先穿刺による血糖値測定を1日4回行い、補正のために追加打ちするインスリン単位は、SMBGの血糖値を基準にしました。もしもリブレの表示値だけに依存して追加打ちした場合、血糖値が低くなっているにもかかわらず、血糖値が高いと誤認して追加打ちして、低血糖を起こすリスクがあったと思います。
次回は、リブレ利用による結果について書きます。
2018/2/20 追記しました。