1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

2月の受診結果とバイオシミラー・インスリン製剤

先週木曜(2/18)が定期受診でした。

 HbA1cは、11/26:6.4 → 1/8:6.3 → 2/18:6.2と0.1づつの減少。毎日の高低差を少なくすることを考えているので、HbA1cの数値にあまり拘りを持っていません。でも、今回の6.2で基準値の範囲外マーク(H)が消えたことがうれしい。

80~180のTime In Rangeは目標としている85%以上で、これも◎。

平均グルコースが前の期間よりも悪くなっているのに、A1cが減少したのはセンサーの誤差と考えています。CGMの較正タイミング等で実測との乖離が起きるので、TIRも正確な統計値ではなく、目安の一つです。

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2/5~2/10の明け方(午前5時前後)に血糖値上昇が起きていました。トイレに起きた時、あるいはスマートウォッチの通知で血糖値が高いことに気づき、0.5~1.3単位をボーラスしたので、起床時の実測がある程度のレベルに下がっています。この状態が6日連続したので、2/11から午前3時~6時半の基礎を0.3単位増やしました。この結果、起床時の実測が80~110の範囲内が4日、51~64の低血糖が3日でした。起床時に低血糖になることが多いので、再調整が必要かなと感じています。

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今回の診察から、インスリンがヒューマログのバイオシミラー(バイオ後続品)のサノフィの「インスリン リスプロ」が処方されるようになった。医療費の削減のために、薬価が低いバイオ後続品になることは避けられないし、これを受け入れる必要があると思いますが、発症翌年の4月に、持効型インスリンのバイオシミラー:グラルギンが処方され、私に合わず高血糖が続いた経験があるので、正直言うと、バイオシミラーのインスリン製剤は好きではない。

効能面の違いはなく、薬効上は同等です。

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実際は、添加物や製法などが完全に同じではないはずなので、インスリンの効きが異なる可能性がある。注意しながら使用してみようと思う。

ムジェルブがもうすぐ使えそうな話しもあるので、それまでの辛抱かもしれない。

ボーラス40分後に食事スタートの失敗

 

いつも食事は、カーボカウントしてポンプでボーラスしてから15~20分後に食べ始めていますが、今日、うっかり40分も経ってから食事を始める失敗をしました。

 

13:10(この時のグルコース値100mg/dL)に7.3単位をボーラス、約5分(7.3/1.5=4.8)がボーラスにかかる時間なので、これに15分足して20分後から食事をしようと決めました。それまでにメールの返信を書いてしまおうと考えパソコンで作業しました。これがイケなかった。メール作成に没頭して、気がついたら13:50。

あっ、と焦って、用意した昼食を食べました(グルコース値94)。当然、血糖値は下がり続けます。低血糖になるのが心配だったので、ぶどう糖4g摂って、様子を見ました。スマートガードが動き、基礎停止、その後、上昇に転じたので、14:30にスマートガードをキャンセルして、脂質に対するインスリン1.5単位をボーラス。通常なら、これで落ち着くはず。ところが、インスリンの作用時間と消化・吸収時間が合っていないため、血糖値がグングン上昇し、250超。1単位づつ3回の追加ボーラスで、やっと上昇が止まった。

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17:30になっても200から下がらないので、奥の手、30分のウォーキング(早歩き)で下げました。

 

昨日の一日の変動です。午後の失敗が無ければ、何も問題ない平温な一日だったはず。

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最近は、問題ない日々だったのが油断に繋がったと反省。

 

スマートウォッチで設定したグルコース値を把握する仕組み(「スマートウォッチでグルコース値をモニター」)にしてから、「高血糖になる前に補正する、低血糖になる前に食べる」を実現でき、80~180のTIRで85%以上を維持できています。

 

最近の変動です。

 

2/9(火)

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2/10(水)

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2/11(木)

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2/12(金)

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2/13(土)

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2/14(日)

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110を切ったら補食しています。食べる物は、角砂糖(1個3.3G)、ぶどう糖(1個2g)、クッキー類(5〜8g)、カフェインレス豆乳コーヒー(1パック15.2g)などを、残存インスリングルコース値を睨んで決めるようにしています。補食は組み合わせて食べる、例えば、グルコース値が100の時に残存インスリンが2単位なら、角砂糖3個とチョコパイ(7.6g)の合計18gを摂るようにしている。

 

高血糖は、脂肪による後上がり防止と、170に近づいたら食べた物を考えて追加ボーラスを決めています。時々、これがはずれて射ち過ぎが起き、補食が必要になることもあります。でも、そんなこともあるよな、と割り切っています。

スマホ2台で24時間連続の血糖値モニターを実現

スマートウォッチ(「グルコース値を小型スマートウォッチに表示する」)でグルコース値をモニター(「スマートウォッチでグルコース値をモニター」)するようになって、とても便利・楽になりました。特に、就寝中の低血糖高血糖がスマートウォッチのバイブで通知されて気づことや、何かに集中していても設定した血糖値になるとバイブで分かるので見落としが少なくなったこと。

便利になると別な問題、スマホのバッテリー切れがネックになりました。

  • スマホのバッテリー低下が寝ている間に起きて、朝起きるとスマホが停止していた
  • 家を出る直前にバッテリー残量が少ないことに気がつき充電できず、ポンプのみの状態で我慢した

などが起き、折角のデバイスが宝の持ち腐れ状態になりました。スマホのUSBコネクターにコントア・ネクスト・リンク2.4(CNL2.4)を接続しているので、モバイル・バッテリーが使えない。

この問題を解消するために、Upload専用スマホを追加して、2台を交互に使うようにしました。

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 Nightscoutのセットアップガイドに、Uploader用のスマホは2台が望ましいとの記載があり、これを目にした時は、あまり気に留めなませんでした。今回、この必要性を実感しました。NightscoutやxDripは素晴らしいシステムですね。

 

2台体制の使い方は簡単。

  1. 使用中のスマホのバッテリーが低下したら、パワーをオフにする
  2. 使用中のスマホからCNL2.4を取り外す
  3. 待機しているスマホのパワーをオンにする
  4. CNL2.4を待機していたスマホに接続する

これで、スマートウォッチも自動的に切り換わるので、ポンプデータの表示が再開されます。スマホのバッテリーは1.5日くらい持つので、適当なタイミングでスマホを切り換えています。スマートウォッチのバッテリーは7〜8日持つので、週末に充電しています。

Nightscoutへのデータのアップロードは、それぞれのスマホが前回までにアップロードした直後に遡って行われるので、NightscoutのDBには、データが重複して記録されているようですが、レポートも問題無く作成できます。恐らく、MongoDBの容量を2倍食う形になっているようなので、定期的に古いデータを削除しようと思う。

 

追加購入したスマホは、SharpAquos Sense 3 basicです。中古スマホ・ショップ(イオシス)で、開封済み未使用の物が格安(12,800円)でした。バッテリー容量4000mAh、重量167g、小型サイズ。1台目のAsus Zenfone MAX M2とバッテリー容量が同じ、サイズがひと回り小さいので、良い買い物ができました。

 

セットアップは、1台目と同じ内容(クローン化)にするため、幾つかの注意が必要でした。備忘録を兼ねて、以下にセットアップをまとめます。

 

1.Googleアカウントを使い、機種変更の手順で、1台目の内容を2台目にコピーする

  (UploaderやxDripなどのGoogle playでサポートされていないアプリはコピーされない)

 

2.NightscoutのUploaderをインストールする

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 3.1台目のスマホのxDripの設定をSaveする

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Saveした設定情報は“ダウンロード”にある。そこからSDカード経由で2台目のスマホの同じ場所にコピーする

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4.xDripをインストール後、設定情報(Settings)をLoadする

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5.1台目のスマホに記録されているMiバンドのAuth KeyをSDカードにコピーする

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6.2台目のスマホに”freemayband“のフォルダーを作成し、Auth Keyをコピーする

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7.xDripのMI BANDにBluetoothMACアドレスを入力する

 

8.2台目のスマホにMiバンドを認識させる(Bluetoth通信の確立)

 ①Notification for Mi band のアプリを起動する

 ②Auth Keyの入力ボックスが表示されるので、Auth Keyをコピー&ペーストして入力する

 ③2台目のスマホとMIバンドの接続が行われる

(注:2台目のスマホにMi fitをインストールしない。Mi fitをインストールする新たなAuth Keyが上書きされてしまうので要注意)

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9.xDripを起動し、MI BANDから"Update BG data manually"をタップし、Miバンドにポンプ情報を表示させる

 

10。その他

 ①購入したスマホAU版のため、バッテリーの消耗を防ぐため、AU関連のアプリを全て削除した。

 ②電源管理でパワーを消費するアプリの監視をオフにした(これがオンになっていると、バッテリー残量が20%になると、USB接続が解除されアップロードが停止する)

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  ③アプリの通知をオフに変更(オンになっていると、スマートウオッチに頻繁に通知が来るので鬱陶しい)

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基礎停止後のリバウンド(高血糖)

先週金曜日(1/29)、起床後に実測したら216と高い。いつもは80~100、時々70を切るくらいなので、高過ぎです。「あれっ、どうしたのかな」と思ったが、取りあえず1.6単位をボーラス。

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前夜の就寝前の実測が81と低かったので、補食をして寝ましたが、SAPで基礎の一時停止が起きたことと、基礎レートを下げたいたことによるリバウンドでした。

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クッキー、豆乳コーヒーなどで炭水化物19gを摂りましたが、なかなか血糖値が上がらないので、一時基礎を40%にして寝たため、22:46~3:47の5時間の基礎の総量が0.125単位でした(下図の赤○の箇所)。

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そのため、午前4時くらいから必ず上昇する血糖値が爆上がりしました。

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眠前の実測で低い時は、きちんと補食してから寝ないとダメですね。

胃カメラと血糖コントロール

月曜日(1/25))に、胃カメラ検査を受けました。1/9から鳩尾のあたりに痛みがあり、1週間ほど様子をみましたが良くならないので。糖内の主治医を通じて院内紹介の手続きで消化器内科を受診して胃カメラを飲むことになりました。

検査時の所見は異常なし、でした。

 

胃カメラは、毎年10月ころに人間ドックを受ける時に行っている(昨年は新型コロナの関係でスキップ)ので、発症後4回目です。

 

1型を罹患していると、胃カメラで問題になることが2つあります。

  1. 検査の注意書きに、検査当日はインスリン注射を行わないにとと指示される
  2. 朝食を食べられないため、低血糖になり易く、補食が難しい

 

検査当日にインスリンを射てないことは、基礎インスリン(ベーサル)もダメとなり、インスリン分泌が枯渇している身としては死活問題になりかねない。

検査予約時に行われる説明で、この指示に従えない旨を伝えると、担当の看護師は1型糖尿病の知識がないので話しが噛み合わず、理解されない。なぜ、このような指示があるのか、今回、検査直前に医師と話して理由が分かりました。検査時に低血糖を起こさないようにするためでした。私はポンプを使っているので、ベーサルを流し続けました。

 

2つ目の低血糖は、血糖コントロールをうまくやるしかないですね。2年ほど前に受けた人間ドックで検査直前に低血糖(60を切る状態)になったので、検査を担当する医師の許可を得て、ぶどう糖を摂ったことがあります。

 

今回は、前日からベーサルを調整して、100前後を維持して無事に終わりました。

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前日の夜からの血糖コントロールについての備忘録

当日の血糖値120を目標に、ベーサルを調整

  • 就寝前(23:55)の血糖値149(実測)← 通常は120~130
  • 1:10に一時基礎30%(70%減)×2時間45分(3:55まで)の設定で入眠
  • 就寝中(1:41)にSAPが動き、ベーサル停止
  • 3:00にベーサル停止が自動解除(午前4時ころから必ず上昇するので高血糖を避けるためにSAPオフ) → ベーサル再開
  • 5時半ころに目が覚めポンプをチェック → 一時基礎70%(30%減)×2時間30分(5:38~8:08)に設定し、再び寝る
  • 7時ころに起床 → 7:21 実測 99
  • 8:21 一時基礎70%(30%減)×3時間(11:21まで)
  • 9:11 SAPが動き、ベーサル停止

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  • 9:46 上昇に転じたので一時停止を解除 → 一時基礎30%(70%減)×2時間に設定

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スマートウォッチでグルコース値をモニター

スマートウォッチ(「グルコース値を小型スマートウォッチに表示する」)を使い始めてから、血糖コントロールが楽になりました。

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Upload専用スマホで動かしているxDripがグルコース値の変動に応じてアラートを出し、それをスマートウォッチに連動するように設定しているので、容易に高血糖低血糖に対応できます。

 

寝るのが0時過ぎなので、朝7時から23時45分までの時間帯と、23時45分から7時までの時間帯に分け、アラートが出るグルコース値を設定しています。

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2つの時間帯に分けた目的は

  1. 7:00~23:45の時間帯は、高くなる前に補正、下がる前に補食する
  2. 23:45~7:00の時間帯は、下がる前に対応する(実測、一時基礎の設定、補食)

ためです。

 

7:00~23:45の時間帯の高血糖側は

  • 165
  • 190
  • 210
  • 230
  • 250

の5つを設定しています。

CGMセンサのグルコース値(間質液の値を測定)は実際の血糖値(血液の測定)よりも10~15分の遅れがあるので、高血糖を防ぐためにはグルコース値が170mg/dLくらいから補正するのが良い(経験上)と考え、165からアラートが出るようにしています。また、設定したグルコース値できっちりとアラートが動く訳ではなく、165は、170くらいになった時にアラートが出ます(SAPとxDripのスペックの問題)。

その時の上昇スピード(5分ごとのISIG値の変化量)を見て、追加ボーラスするか、追加するなら何単位にするかを決めています。0.5か1単位をボーラスすることが多いですね。

それでも不足していれば、190を超えた時に再びアラートが出るので、さらに追加ボーラスする感じです。

250を超えたら、スマホのサイレントモードが解除され、音でアラートが出るようにしています。

 

低血糖側は

  • 110
  • 90
  • 70
  • 60

の4パターンです。100に近づくとアラートが出るので、残存インスリン(IOB)をチェックして、補食する物を決めます。例えば、残存インスリンが2単位くらいあれば、炭水化物15gくらいのクッキーを食べる、残存量がゼロならぶどう糖4gを摂る、というようにしています。

 

就寝中(23:45~7:00)の時間帯は安眠することを考え、設定を最小限にしました。

  • 80
  • 70
  • 60

の3つで、60以下になるとサイレントモードがオーバーライドされ、音で知らされます。

 

このように設定で、アラートをスマートウォッチのバイブで知るので、見落としが防げ。とても便利です。

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この機能を使い始めてから1週間以上経ちました。

こちらは、直近1週間のTime-In-Rangeです。

 

目標としている80-180のTIRは87.7%。

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一般的な70-180のTIRは94.7%。

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血糖コントロールにとても役だっています。

 

グルコース値を小型スマートウォッチに表示する

スマートウォッチを利用してポンプのグルコース値をにチェックできるようにしました。

ポンプユーザーだけではなく、リブレユーザーでも同じ設定手順で利用できます。

備忘録を兼ねて私の経験をまとめます。

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スマートウォッチはあまりおしゃれ感が乏しいので、身につけたくないと考えていました。でも、背に腹は代えられない。そこで、ゴッツいものを避けたいので、Garminなどは対象外、Fitbitのようなスリムなバンド型のものを探しました。検討した条件は

  • コンパクトなもの(軽量・小型)
  • バッテリーの持続日数が長いもの(7日以上)

ネット検索で、XiaomiのMi Bnad 5というSmartWatchがxDripで利用できることが分かり、私の希望に合い、決定。日本語版の発売は1月8日(日本語版の製品名:Miスマートバンド5))、グローバ版は昨年の夏頃から販売されています。両者の違いは以下ですが、値段もかなり違い、グローバル版は約4000円で購入できます(日本語版はAmazon で約4500円)。グローバル版で十分(表示は数値が中心、スマホのアプリは日本語なので使用上困らない)。

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 Mi Band 5 のスペック

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11日朝に届きまず充電、約2時間で満充電になりました。スマホアプリのMi Fitをインストールして、アカウント登録後、ひととおり操作して機能を確認。午後から設定を始めました。

設定は、次の2つのブログを参考に行いましたが、2つの問題があって四苦八苦、7~8時間かかりました。問題なければ30分くらいで終わります。


設定する際に、グルコース値が表示される仕組みを知っていると役立つので、簡単に解説します。

ポンプの情報はAndroidスマホアップローダー(詳しくは「Nightscoutで血糖管理」)が5分ごとに吸い上げ、スマホ内でxDripに渡します。xDripはMiバンドにブルートゥース通信で情報を送ります。Miバンドは受け取った情報をxDrip用のウォッチフェイスで表示します。なお、リブレの場合はリブレ→Miaomiao→xDrip→Miバンドとなり、設定手順は同じ。

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 xDripとMiバンドの接続には

  • xDripにMiバンドと通信する機能が組み込まれている
  • xDripがMiバンドの場所(Mac address)を認識している
  • xDripがMiバンドをアクセスする権限(Authentification Key 認証キー)がある
  • MiバンドにxDrip専用のウォッチフェイスを送信する(ウォッチフェイスは、Miバンドに保管されず、グルコース情報と一緒に毎回送信される)

が必要です。

設定でこれらを実現します。

 

MiバンドのAuthentification Key (認証キー)の作成

スマホのxDripがMiバンドと通信できるようにするための認証(Authentification)キーを作成します。

  1. バンドとスマホのペリングを解除する
    Mi Fitのプロフィールを選択し、マイデバイスに表示されているデバイス名を選択 → スクロールダウンして、「ペアリングを解除」をタップして解除する
  2. スマホからMi Fitを削除(Uninstall)する
  3. 修正版のMi Fitを( Mi Fit )からダウンロードしてインストールする
  4. Mi Fitを起動して、ログインする
  5. Miバンドをスマホに近づけて、ペリングする(Mi Fitから自動認識される)
  6. スマホにAuthentificationキーが作成されたことを確認する(freemybandのフォルダーにファイル名がmibandAABBCCDDEEFF.txtが存在する。AABBCCDDEEFFはスマホbluetooth MACアドレス

xDripとバンドの接続を確立する

  1. スマホからxDripを削除する前に設定情報などをバックアップする
  2. xDripを削除する
  3. 修正版xDripを(ここから)インストールする(私は、Ver 0.3.2.5(13.12.2020)をインストール)
  4. Miバンドをスマホに近づけ、xDripを起動する
  5. xDripを設定する

左肩の横三本をタップしてメニューを表示させる

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Settingsをタップする

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Smart Watch Featuresをタップする

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MiBandをタップする

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Use MiBandをオンにする→Mac addressが下図(Macアドレスが表示されている)のようになっているなら、タップして内容をクリアする(内容が空ならそのままでOK)→Send Readings, Send Alarms, Other Alertをオンにする

注)Use MiBandがオンになっていた場合、オフに変更して、xDripを再起動後、最初からやり直す

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  1. Miバンドとスマホの接続が確立すると、”your device was successfully authentificated.”のメッセージがスマホに表示される
  2. Miバンドにグルコース値が表示されたことを確認する
  3. Miバンドがグルコース画面が切り替わっていない場合、次のxDrip画面でUpdate BG Manuallyをタップする。これを実行してもグルコース値が表示されない場合(Cannot authrize miband, please recheck Auth codeが表示された場合)、次を行う。

 

Auth Keyをタップして、Keyを表示する(下図)

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内容をクリアする(この画面が表示されたままにする)。スマホのルートに保管されているAuth Keyファイル(freemyband/mibandAABBCCDDEEFF.txt)を表示する(下図)。AABBCCDDEEFFはスマホMac addressで、下図ではD17EB877493E。

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Key(上図ではfb348.......)をコピーして、xDripのAuth Keyにペーストする

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OKをタップして閉じ、12に戻る。

 

Mi Fitの修正版は削除せず、そのまま使う ← 重要!!

 

参考にしたブログでは修正版Mi Fitを削除して正規版のインストールが可能となっていますが、それを行ったら下記のようにMiバンドのファームウエアとアプリの更新タスクがエラーになる不具合(エンドレスの繰り返し)が起き、解決に苦労しました。結局、全ての設定をやり直し、修正版Mi Fitを使用することで解決できました。

 

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1月の受診結果

木曜日が今年始めての受診でした。

HbA1cは前回(6週間前の11/25)よりも-0.1で6.3。

 

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主治医とは、250を超える高血糖や70以下の低血糖が時々あるが、その理由をほぼ把握できているので問題はないと話しました。

 

血糖コントロールの改善は

  • 8月からNightscoutを利用し始め常にポンプのグルコース値が視野に入るようになった
  • 10月に突発性難聴で緊急入院いた際に、血糖コントロールを見直すことができた

の2つが大きかったと思います。

 

食事の消化・吸収のタイミングとインスリンの作用発現時間を合わせるようにしました。私の場合、吸収スピードが速いようなので、インスリンの作用発現が間に合わない時に高血糖になるようです。これに気づいて、ポンプのボーラス完了から15分後に食事を摂り始めるように変え、デュアル・ボーラスをやめてノーマルでボーラスするようにしました。

 

これに加えて、デュアルの使用をやめたことで、脂質などの後上がり防止のボーラスを、食後に忘れず行えるようになったことも大きいですね。

 

比較のために、食事(お節料理と雑煮)と生活パターンが似ている、昨年と今年の正月三が日を並べてみます。

 

こちらは昨年の元日から3日です。

1日は、お節料理を4つのグループに分けてカウントしてノーマルボーラス(宴会時のパターン)、雑煮についてはデュアル(ノーマル70%、スクエア30%で45分)でボーラスしました。

2日は、お節料理は2つに分けてカウントしてノーマルボーラス、雑煮はデュアルボーラスでした。

3日は、デュアル・ボーラスで行っています。

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今年は、まとめてお節料理のカーボをカウントしてノーマルでボーラスしました。雑煮は、餅の個数を決め、里芋などの具を加味してカウントして、お節料理を食べている途中で、適当なタイミングでノーマルボーラスしました。今年は変動の山が低くなっています。

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このように較べてみると、変化が分かり、納得できます。

 

さて、今年の目標。A1cよりもTIR重視で、昨年と同じです。80~180の範囲が85%を維持したいと考えています。だからと言って、血糖コントロールに縛られず、食べたいものを食べる生活を続けていきたい。

Nightscoutが便利。もっと活用するために、デバイスを追加します。

現在の構成は

  ポンプ

   ↓

  専用Androidスマホ(Uploader)

   ↓

  Nightscout

   ↓

  iPhone/M5stack/タブレット/パソコン(ブラウザー

です。これにスマートウォッチを加える予定。スマートウォッチはおしゃれ感が乏しいので、あまり関心が無かった。でも、ポンプ情報を常に手許に表示する必要性を感じ、使ってみようと思い直しました。

今日、FacebookのxDripグループで情報収集して、接続方法を理解した。Amazon でポチったので、配送を待っています。

トランスミッタ不調による交換

トランスミッタが原因でトラブルがおきていると考え、交換してもらいました。

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交換前のトランスミッタは、今年5月16日に使い始めた(毎年5月に通院先で交換)ものなので、約6ヶ月の使用です。

 

3ヶ月ほど前からポンプのグルコース値が表示されないトラブルが時々起きました。頻度は6日間のセンサー使用期間に5~6回。

 

トランスミッタとポンプの通信状態を示す『接続アイコン(緑色のアンテナマーク)』がオフになり、グルコース値が表示されません。

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ISIG履歴にセンサ読み取り値が記録されていないので、トランスミッタが機能していないか、あるいポンプ本体に問題があるようです。

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この状態で15~20分くらい待つと『接続アイコン(緑色のアンテナマーク)』がオンになり、その後5~10分でグルコース値が表示されます。ISIG履歴も過去の読み取り値とグルコース値の記録が戻り、回復する。これが6日間に5~6回起きていましたが、このトラブルがおきても時間が経てば正常になるので、我慢して使い続けていました。

 

ところが、12月初めに、センサ使用5日目でトランスミッタの電池残量が20%になりました。これは始めての経験。トランスミッタに原因があり、グルコース値が表示されない問題と関係している可能性が高いと判断しました。

 

メドトロニックのサポートラインに連絡すると、お決まりの質問でした。

  • テストプラグでトランスミッタをチェックしてください
  • 周辺の電波障害を起こすようなものがありませんか?

予想通りなので、以下の返答をしました。

  • テストプラグでチェックして問題なかった
  • 3ヶ月ほど前からセンサ使用の6日間中に必ず5~6回起きる
  • 場所に関係なく起きるので電波障害とは考えられない

さらに、トランスミッタの電池残量が20%になったこと、使い始めて半年ほどしか経過していないことから、トランスミッタの問題と思えるので、交換して欲しい。そのため、病院担当のMRと会話したいと伝えました。

その後、メドトロニックの担当者と会話し、トランスミッタの交換が決まりました。

2日後に代理店から新しいトランスミッタが宅急便で届きました。

 

センサ交換のタイミングで、新しいトランスミッタに交換しました。それから15日が経過しましたが、接続が切れることなく正常に使えているので、交換してもらって正解でした。

 

トランスミッタについて、重要なことが2つあります。

 

メドトロニックは『トランスミッタの予想寿命は1年』(Guradian 2 Link 説明書の12頁)としています。トランスミッタは病院所有なので、私は1年ごとに病院に依頼してトランスミッタを交換しています(トランスミッタの交換)。

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もう一つ重要なこと、それは『トランスミッタの保証期間は1年』。トランスミッタは、比較的厳しい使われ方(6日ごとに充電を繰り返し、お風呂で水没するなど)になるため、消耗品と考えて1年ごとに交換すべきです。そうすれば、保証期間を常に維持でき、何か問題が起きた時、メドトロニックに対して交換をリクエストできます。

これも過去に起きたトラブルから学んだことです。

発症から4年間を振り返る

先月の28日で発症から5年目に入りました。これまでの4年間を振り返ろうと思います。

 

下図は、4年間のHbA1cです。

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発症の2週間前(2016年11月9日)、現在通院している総合病院の検診センターで人間ドックを受診しましたが、その時の空腹時血糖値は97mg/dL、HbA1cは5.8%、まったく問題なかった(HbA1cは前年が5.3%、前々年が5.8%だったので正常)。この2週間後に急激な体調悪化、3日後の日曜夜に救急外来を受診し、そのまま入院しました。

 

入院するまでの経緯は鮮明に記憶にあります。11/25(金)午後から激しい腹痛(胃が圧迫されるような症状)で、夕方、クリニックを受診しました。処方された薬を服用しましたが、夕食後に嘔吐、水分を摂っても摂り足りない状態になりました。翌日(11/26(土))も嘔吐と多飲が続き、どんどん悪化しました。11/27(日)の19時過ぎに、このままでは体が持たないと判断して、総合病院の救急外来に駆け込みました。

 

休日診療であったことと自力で病院に来ているため(優先順位が低い?)、検査などに時間がかかり、かなり待たされました。その間に、500mlのミネラルウォーターを10本以上飲みました。

 

5時間ちかく経ち入院が決まりました(入院は日が変わった翌日の11/28(月))。この時、私を診察してくれた医師が今の主治医です。この巡り合わせが私にとって幸いしました。というのは、病室がその医師が担当する糖尿病棟になったこと、心臓モニターの装着を指示してくれたことです。午前6時ころ、50以下の血圧低下による急変でHCUに移されました。そして午前9時前にICUに移りました。ICUへ移動する間、看護師から「○○さん、しっかりして。ここがどこかわかりますか?」と声をかけられ続けていたことが断片的ですが記憶に残っています。

 

血糖値1079mg/dLの超高血糖、高カリウム血症のために血液濾過透析、血液浄化療法、中心静脈栄養などの治療を1週間受けました。病名は、劇症1型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシスです。腎臓内科と糖尿病・内分泌内科の複数の医師がチームを組んで治療にあたってくれました。 

 

ICUで治療を1週間受けて容体が安定したので、12/5(月)に一般病棟に戻りました。その時、医師から告げられたことは、治療が半日遅れたなら一生人工透析が必要になった、1日遅れた時は多臓器不全であの世に、です。命拾いしました。この経緯で1型糖尿病と告げられたので、悩む余地もなく「あぁ、そうなんだ」と納得するしかなかった、これが率直な感想です。

 

一般病棟に移ってから、メモ帳に日々の状況を記録し始めました。

 

入院中の血糖値です。病院食で管理されていたので、比較的安定していました。

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3週間後に退院し、日常生活に戻りましたが、インスリンは固定射ちでした。退院時に、主治医から「インスリン単位を絶対に変えてはならない」との言明を受けました。恐らく、正月を迎え、高血糖になった時、勝手にインスリンを調整した場合のリスクを考えての指示だったのでしょう。

 

下図は、退院後から最初の定期受診までの血糖値です。年末から350超え頻発でした。
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1/19(木)が最初の定期受診でした。主治医から『かんたんカーボカウント』の本を渡され、この本で勉強してインスリン単位の調整を徐々に試しなさい、との指導を受けました。最初の1週間は本を読んで学習、2週間目の半ばから食事を見てカーボを計算する練習をしました。3週間目から、インスリン単位を変更するトライアルを始めました。下図で、徐々に血糖値が改善していくのが分かります(下図の『カーボ量』は炭水化物10gが1カーボ)。インスリン・カーボ比、インスリン効果値は、『かんたんカーボカウント』に記載されている算出方法で決めました。

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3月から全食についてカーボカウントしてインスリン単位を決めて射つと350を超える高血糖が大幅に減り、HbA1cは、3月:8.0% → 4月:7.5% → 5月:7.0% → 6月5.9%と劇的に改善しました。

 

今振り返ると、発症から半年の経験が、現在のベースになっていると思います。

それは

  • 焦らずにステップ・バイ・ステップで取り組む
  • 記録を取る

の2つです。

ステップ・バイ・ステップの取り組みは、新しい取り組みや変更は、時間をかけて段階的に行い、ひとつ一つの効果・変化を確認することが必要であり、重要との考えです。

そして、効果や変化を確認するためには記録を取ることが必要です。食事、インスリン単位数、血糖値などをメモして、変化・傾向の把握や失敗の理由を考えたりしています。

 

記録する、は今も続けています。小型のメモ帳の1ページに1日のイベントを書いています。

先月末で15冊になりました。古いメモを見返すことがないので残しておく必要がないけど、処分する気にならないですね。

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メモの内容は、1日の終わり(寝る前)に、パソコンでExcelに入力しています。こちらは1日を1行にしています。糖質比が合っているかを視覚的に把握する、脂質などの後上がりを防ぐための補正ボーラスなどを後日容易に参照できるフォーマットです。

このExcelをプリントして定期受診時に主治医に渡します。主治医は、前回の診察からの状況を1枚の資料で確認できるはずです。

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1年目の6月末(発症7ヶ月後)から約2ヶ月間自費購入でリブレを使い、8月末(発症9ヶ月後)にポンプを導入しました。リブレで血糖値変動を把握して血糖コントロールがやり易くなったことを実感し、リブレの費用対効果(自費購入)とポンプのメリットを考えてポンプ導入を決めました。

リブレで血糖値変動が目で見えるので、血糖値が気になり、高いと補正で追加射ちすることが多くなり、低血糖の頻度が増えました。ポンプになっても容易に射てるので射ち過ぎが続きました。その結果として、12月のHbA1cが5.5%という4年間の最低値になりました。

 

2年目から現在まで、いろいろな試行錯誤をしてきました。

 HbA1cよりも日々の血糖値変動を抑えることの重要性に気づき、高血糖低血糖を減らすことを目指して取り組んできました。そのためには、カーボカウントがある程度の精度で行い、インスリン・カーボ比が適切になっていることが大事と思います。この2つは、発症の翌年で、そこそこのレベルになっていたと感じています。その後の月日を経て、精度が上がってきたと思います。また、基礎インスリンの調整も必要で、ポンプ導入から半年後(2018年2月)に、ネット情報を絶食して確認する方法を知り、ポンプ・グルコース値の変動がフラットになるように調整しています。

 

血糖値を日内変動で80-180の範囲に収めることが目標ですが、この達成には苦戦してきました。ポンプのデュアル・ボーラスで高血糖う減らせると考え、データを取ってノーマルとスクエアの比率を70%と30%(45分間)が良いと決め、2年間ほど使い続けました。

ところが、2ヶ月前に突発性難聴の治療で入院した時に血糖コントロールを見直すことができました。食事に対する血糖コントロールは、食事が体内で吸収されるタイミングとインスリンの作用発現時間を合わせることが大事であることが分かり、それ以来、ノーマルでボーラスする、ボーラスのかかる時間を加味して食事をスタートする、に変更しました。その結果、日内の変動が、概ね、80~180に収まるようになりました。

 

もう一気をつけていることがあります。それは、後上がりする食事を摂った時、低血糖を恐れずにインスリンを射つことです。例えば、ラーメンを食べたら食後に1単位、カレーの時は3単位、今日の夕飯に鯖の塩焼きを食べたので食後に1単位、というようにしています。全てのケースを覚えられないので、Excel(上図)で補正でボーラスした分を別枠で記入し、その食事を吹き出し記入しています。

射ち過ぎた場合は補食する、と割り切っています。

 

4年間で感じたことの一つは、完璧を求めない、です。発症まもないころ、食事とインスリンがバランスする(補正や補食が必要ない状態)ことを追求したことがありました。でも、それは無駄な努力。『高ければ射つ、低ければ食べる』が基本。そして、高くしてしまうと簡単に下がらないことを何度も経験して、そうならないように工夫することが欠かせない。この実践もしています。