1型でいこう!

My life with type 1 diabetes.

Fitbitでグルコース値をモニターする

グルコース値モニター用のスマートウォッチを買い換えました。

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1月から使っていたXiamiのMiバンド5(「グルコース値を小型スマートウォッチに表示する」)の機能(グルコース値の表示)に満足していたのですが、ハードウエアの欠点・・・日中、太陽光下では画面が真っ黒になって読めない。手で囲ってもダメ。日中は直射日光が当たらない場所に移動する、で回避していました。

 

Nightscout経由で使えるスマートウォッチは、以下。

Nightscout資料 →  Nightscout on your watch - Nightscout

 

ポンプからAndroidスマホ(SIM無し)にContour Next Link2.4経由でアップロードしたデータを、xDrip+からBluetoothでスマートウォッチに送信するので、バッテリーの持続時間は3日以上・できれば5~6日欲しい、液晶画面の視認性が優れている、この2つの条件で絞ると、FitbitにGlanceというWatchFaceをインストールして使うのが良さそうと分かりました(情報源は海外のFaceBookグループ)。

 

Fitbitは、Fitness trackerとSmartwatchの2種類があり。デザインは前者が好みですが、後者のSmartwatch機能のFitbitのみが対応可能。でも、デザインがちょっとゴッツいので、「う~ん・・」という感じ。スマートウォッチで血糖値をモニターする便利さを知ってしまうと、背に腹は代えられない。それで、Fitbit Sense、Versa3、Versa2の3モデルが候補となり、Senseは高機能で必要ない、Versa2は旧モデルで価格が安く、Versa3は最新モデル。結論は、機能(バッテリーの持ち、充電に必要な時間、液晶)が優れているVersa3。

 

購入はAmazon。これがまたくせ者、というのは価格が日によって変動する(為替のため?)。安い時は23,000円、高い時は27,000円という、理解できない幅で変わるんですよね。2週間ほどチェックして、最安値に近い時にポチッとしました。

 

使い始めて3週間ほど。感想は、なかなか良いね、です。

WatchfaceのGlanceが良く出来ている。

 

何ができるかを中心に感想をまとめます。

 

1.セットアップが簡単

Fitbitアプリをスマホにインストール後、GlanceのSetup Wizardに従ってセットアップを行えば完了

  GlanceのインストールとSetup Wizard →  Glance Watchface

 

2.機能が、糖尿病患者の立場で洗練され、使い易い

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     設定した80を下回り、バイブでアラートが鳴り続けている

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     『DISMISS』をタップすると、バイブが解除され、メイン画面に戻る

 

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     設定した180を超え、バイブでアラートが鳴り続けている

 

  • グルコース値の更新が途切れると、アラートで知らされる

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     グルコース値の更新が途切れ、バイブでアラートが鳴り続けている

 

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     左上の時刻をタップして更新をリクエス

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     更新リクエストの処理中

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      更新完了

 

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     画面の右下をタップする

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     グルコースのトレンド表示(右下をタップするとメイン画面に戻る)

 

3.GlanceのWizardで細かな設定を行える(機能のカスタマイズ)

低・高血糖のThreshold(閾値)、使用する機能の選択などをWizardで設定できる。これ、すごく優れていると思う。

 

Miバンド5は、xDrip+側でスマートウォッチがコントロールされていたが、FitbitはWatchfaceのモジュール(プログラム)が処理するので、柔軟性が高く、血糖コントロールに特化した機能になっていますね。

 

使ってみて初めて実感できる良さです。

 

5月の受診結果

連休明けの5/6は受診日でした。6週間ごとの受診に変えたので、4月は受診していません。

発症からお世話になった主治医が3月末で退職で、今回から新しい主治医。

 

HbA1cは前回と同じ6.3%。

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血液検査の結果も異常なしでした。

主治医は、私が毎回提出しているExcelのサマリー表を見て、ちょっとビックリしていた。

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毎日のTreatmentを1日1行でまとめ

  • 週、旬、月のサイクルで体の変化を把握する(日々の変化ではなく)
  • 糖質比、基礎レートのズレが起きていないかをチェックする
  • カニューレ交換、ポンプ電池交換、CGMセンサー交換などを記録・管理する

を目的に作成していることを話すと納得されていた。

 

主治医から眼科診療を受けているか尋ねられ、発症前から白内障があるため定期的に診察を受けていること、こちらの総合病院の眼科部長だった医師が開業しているクリニックであることなどを話した。

 

会計で、支払額が前回よりも4千円ほど高かった。診察、処方は前回とほぼ同じにもかかわらず金額が増えているで「あれっ!?」と思い、診療明細書を確認すると、血糖自己測定器加算(120回以上)が2回となっている。会計の担当者に聞くと「4月に受診していないので2ヶ月分になる」との説明。ちょっと納得できない面もあるが、4月に受診していないことも事実なので、受け入れた。

 

私が個人的に管理している80-180TIRは約91%で目標(85%以上)を達成。

前回よりも平均グルコース値が良くTIRも改善しているのに、HbA1cが変化がない理由は、平均グルコース値から算出するHbA1cは目安であり、実際のHbA1cとは異なるため。

実際、70以下が大幅に減り、200を超える頻度も減っている(下図は70-180のPercentile)。低血糖が減少した反動で平均的な血糖値は上がっている、が実感です。

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実測・デバイス交換・グルコース値チェックなどがルーチンで行えるので、ストレスも少なく、この状態を維持したいと思う。

脂質とタンパク質による後上がりを防ぐ

毎食前、カーボ(炭水化物、糖質)をカウントしてインスリンを射っていますが、炭水化物以外(特に脂質)の血糖値に影響に対しては、食後に追加でインスリンを射つようにしています。私は、これで血糖値の後上がりを防いでいます。

 

食後(食前のボーラスから1時間後くらいが目安)、食前のボーラスでカバーできていない、主に脂質(&タンパク質)を対象にボーラスします。

インスリンの単位数は

  • 過去の実績(経験値)を参考にする
  • 成分表に記載されている脂質量を基準にする(食べたことがない食べ物の場合など)
  • 食べた時の感触(脂分、食材など)で考える(成分表がない場合など)

で決めます。

 

以下に、私が実際どのように行っているかを書きます(説明は簡略化)。

 

4月14日(水)

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  • 昼食はヒレカツ丼、脂質16.3gで、3単位(揚げ物類は脂質の2倍、16✕2÷10)を基準にしていますが、3単位は少し多いと思い2.5単位に決め、ノーマルで1.5単位とスクエアで1単位(30分)をボーラス
  • 夕方、グルコース値が102mg/dLまで下がったので、角砂糖1個とブドウ糖1個(炭水化物約5g)を補食
  • 夕食はかつおの刺身、脂質の多い魚は後上がりするので、食後に1単位をノーマルでボーラス
  • 眠前の血糖値が109mg/dL(実測)だったので、カフェインレス豆乳コーヒー100ml(炭水化物6g)を補食
  • 翌朝起床後の血糖値102mg/dL(実測)

 

4月15日(木)

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  • カレーを夕食に食べた。カレーの時は、食後に追加3.5単位と決めているので、ノーマルで2.5単位、スクエアで1単位(45分)でボーラス
  • 20:30にグルコース値が104mg/dLまで下がったので、鳩サブレ半分(炭水化物11g)を補食
  • 眠前の血糖値137mg/dL(実測)
  • 午前3時に目が覚め、グルコース値が81mg/dLだったので、ブドウ糖2個(炭水化物4g)を補食
  • 翌朝起床後の血糖値105mg/dL(実測)

 

4月17日(土)

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  • 夕食はハンバーグ(脂質13.4g)とレンコン挟み揚げ(脂質12.7g)に対して、経験値を基に1.7単位をノーマルでボーラス
  • 眠前の血糖値125mg/dL(実測)
  • 翌朝起床後の血糖値90mg/dL(実測)

 

4月18日(日)

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  • 夕食に銀たら塩焼きを食べたので、食後に1単位(魚は1単位と決めている)をノーマルでボーラス
  • 眠前の血糖値が118mg/dL(実測)で緩く下降傾向なので、ブドウ糖2個(炭水化物4g)を補食
  • 6時に眼があき、グルコース値が137mg/dLだったので、0.6単位をボーラス
  • 翌朝起床後の血糖値119mg/dL(実測)

 

4月20日(火)

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  • 夕食は豚ヒレ肉蒸し煮で、これも後上がりするので、食後に1単位をノーマルでボーラス
  • 1単位のボーラスから30分後のグルコース値162mg/dLで、上がり続けるので0.5単位を追加ボーラス
  • その後も180mg/dL前後から下がらないので、0.5、0.3、0.3、0.3、0.5単位を追加ボーラス
  • 眠前の実測152mg/dLで残存インスリンがあるので、カフェインレス豆乳コーヒー80ml(炭水化物6g)を補食
  • 翌朝起床後の血糖値85mg/dL(実測)

 

4月23日(金)

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  • 夕食は鯖の塩焼き、必ず後上がりするので、食後に1単位をノーマルでボーラス
  • 160mg/dL前後に張り付いているので、0.5、0.3、0.2、0.3単位を追加ボーラス
  • 眠前の血糖値149mg/dL(実測)
  • 翌朝起床後の血糖値89mg/dL(実測)

 

4月24日(土)

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  • 夕食はカレー、食後に3.5単位(ノーマル2.5単位、45分のスクエアで1単位)をボーラスしたが、カレーのルーが少な目の調理で、グルコース値の上昇が大きくないため、0.6単位ボーラスしたところでスクエアをキャンセル。結果、3.1単位のボーラス
  • 眠前の血糖値102mg/dL(実測)だったので、カフェインレス豆乳コーヒー80ml(炭水化物6g)を補食
  • 翌朝起床後の血糖値76mg/dL(実測)

 

4月25日(日)

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  • 夕食はエビフライ・かにクリームコロッケの揚げ物で、脂質は10g。フライ類を食べた時の経験値で、2.5単位をノーマル1.5単位、スクエア1単位(30分)でボーラス
  • 22時ころ、グルコース値105mg/dLで低血糖に向かっているので、カフェインレス豆乳コーヒー120mlとクッキー1個(炭水化物14g)、チーズ1個を補食
  • 眠前の血糖値120mg/dL(実測)
  • 午前6時ころに目が覚め、グルコース値136mg/dLだったので、0.6単位をボーラス
  • 翌朝起床後の血糖値125mg/dL(実測)

 

 ポイントは血糖値が上がる前にインスリンを射つこと、と考えています。理由は、インスリンが効き始めるまでにの時間(作用発現時間)と最大作用時間が、後上がりするタイミングに合う必要があるためです(食前にカーボカウントしてインスリンを射つのと同じ)。

 

 

発症から2ヶ月後からカーボカウントを始めましたが、その頃は脂質で血糖値が上がることを知らず、カーボカウントを覚えて慣れることに手一杯でした。結果、それはそれで良かったと思っています。この当時の脂質の経験を記事に残しています(「脂質は手強い」)。

 

発症から9ヶ月後にポンプに切り換えましたが、ポンプの説明書の「脂質はスクエア・ボーラスで対応する」との説明を見て、カーボカウントで計算したインスリン単位数をノーマルとスクエアに分けてボーラスしたりして、糖質を乗り越える努力をしましたが、これは見事に失敗。脂質に必要なインスリンを射ってないので、当たり前ですね。

 

その後、炭水化物量とインスリン単位数が関係するように、脂質量とインスリン単位数の関係を決める方法があるのでは、と考え、試してみました。その時のことは、「脂質による後上がりを無くすことにチャレンジ」に書きました。この記事に「フライやとんかつなどの後上がりする食事の場合、脂質10gに対して1単位が目安になる」と書きましたが、脂質はそんな単純なものではなく、随分いい加減な内容でした。でも、これがスタートだったと思います。

 

発症以来、毎日の食べたものをメモに記録しているので、そこに脂質用にボーラスした単位数を記録し始めました。最初のころは、脂質10gで1単位でボーラスしましたが、インスリンが足りなかった時の追加ボーラス単位数、多過ぎて補食した炭水化物量を記録し、何を食べたらどのくらいのインスリンが必要になるか、を見極められるようにしました。

 

このメモから、寝る前に1日1行でExcelにまとめています。そこに、吹き出しで、脂質に関する次の項目を記録しました。

  • 食べたもの(カレー、豚カツ、かき揚げ、天ぷらなど)
  • 成分表などで脂質の量が分かる場合は、その量(グラム)
  • 見込みでボーラしたインスリン単位数

内容は、こんな感じです(2019年の1/10~1/23の記録)。

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3ヶ月くらい続けると、脂質に必要なインスリンの量を把握できるようになり、おおよその対応が分かってきました。そして、意外な食べ物で後上がりすることも分かりました。例えば、魚です(「魚を食べて、血糖値が後上がり」)。

 

この成功体験がモチベーションになり、その後もこの方法を続けています。

  

何を食べたら血糖値がい後上がりし、その時に射ったインスリンの単位数がいくつかが基準になりますが、血糖値が上がってから射つ時のインスリン単位数は、事前に射って後上がりを防ぐ場合のインスリン単位数よりも多くなる。これも経験で学んだことです。

 

いろいろな経験を積み重ね、試行錯誤して、 現在は、80~90%くらいについて上手く対応できています。残りの10~20%は、予測外の結果、高血糖になったり、ボーラスし過ぎで低血糖になったり、です。

 

今までの経験で重要と感じたことは

  • 失敗を恐れない → 失敗を次回以降に役立てる
  • 用意は周到に → 射ち過ぎで低血糖になることがあるので、しっかり補食できる準備が必要
  • 1回の成功を過信しない → 同じものを食べても、食べ合わせや体の変化で必要なインスリン単位数が変わる
  • 記録と経験の積み重ねが重要 → 対応が向上し、勘が発達する

 

スマートウォッチでグルコース値をチェックできるようにしたこともプラスになっています。設定したグルコース値になるとバイブで通知されるので、見落としを防げ、タイムリーに対応できます。

 

基礎の調整

基礎の設定を定期的に見直しています。

  

ポンプの使用開始から半年ほど経った時、初めてきちんと基礎レートを設定しました(それまでは、ポンプ導入時に主治医が決めた設定)。今もこの時の経験をベースにして変更しています(詳しくは、「基礎の調整を行う」(2/16/'18)、「絶食テストで基礎の調整を確認する」(2/18'18)、「基礎の調整が完了した」(2/20/'18)を参照)。

  

これまで、大きな調整を4回、小幅な調整を幾度か行っています。最後に行った大きな調整は、昨年10月に発症した突発性難聴ステロイド治療による影響で就寝中の血糖値上昇が大きくなった時でした(「退院後の血糖値などの変化」)。

  

2/13~21の9日間中の5日で起床時の実測が70以下になったため、就寝中の基礎を減らしました。今回の調整は、昨年の10月以前の基礎レートに戻した感じです。

  

ポンプが表示するグルコース値は、午前5~6時に変動が大きくなるので、これを無くしたい。そうすれば、起床時の血糖値が目標内に収まるはずです。

そこで、

  • インスリンの作用発現時間が約15分
  • CGMの遅延が10~15分
  • 基礎は一度に0.025単位の注入(基礎を0.1単位/時と設定すると15分ごとに0.025単位が注入される)

を考えて、変動が始まる30分以上前、基礎の注入が0.025単位であることも加味して1時間前の基礎レーから順に調整しました。

 

調整は、Excelで管理している基礎レートのデータを、変更前と調整後のグラフを見ながら変更内容を決め、その結果をポンプに入力します。1週間以上使って確認します(←重要)。

 

2/22から合計0.3単位を削減(総量7.25→6.95)して、7日間、様子を見ました。

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結果は、2/22~28の7日間中、起床時の実測が70以下が3回あったので、さらに合計0.275単位を減らしました。

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3/1~11の11日間中、70以下が3回あったので、もう少し減らす必要があると考え、合計0.175減の微調整を行いました。

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これで就寝中のグルコース値が安定し、起床直後の実測が目標範囲内(80~120)に収まっています。

 

3/30と31のグルコース変動です。

 

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就寝中に目が覚めると、習慣でグルコース値をチェックしています(スマートウォッチを腕につけて寝ている)。稀に午前4~5時でグルコース値が80くらいになっていることがあります。その時は、基礎レートを70〜80%に減らしています。

 

上図の3/31で午前5:39~7:54まで(2時間15分間)、基礎を70%に減らしました。この結果、起床時の実測は73mg/dLです。

3月の受診結果

受診から日数が経ちましたが、先週の木曜(3/25)が定期受診日でした。

診察の1週間前に受けた4種類の検査結果は問題なかった。

  • 心臓超音波検査
  • 頸動脈超音波検査
  • 大動脈脈波速度(脈波伝搬速度/足関節上腕血圧比)
  • CT検査(胸部から骨盤腔)

 

HbA1cは+0.1の6.3。

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低血糖を減らすようにしたので、平均グルコースが上がっていた。そのため、A1cがもっと上がると予想していましたが、それほどでもなかった。

 

数値では、70以下の割合が前期間の2.1%から1.5%と減少、180を超えた割合が6.3%から7.9%と増加です。この変化は低血糖を減らせたことが分かります。

行ったことは

  1. 低血糖になる前に、早めに補食する
  2. 就寝中の低血糖を無くす

です。

 

低血糖前の早めの補食は、グルコース値が100に近づいた時(スマートウォッチのアラームで把握)、残存インスリングルコース値の変化具合を見て対応します。例えば、グルコース値が110くらいでスマートウォッチのアラームが鳴り(バイブ)、その時の残存インスリンが1.0、ISIG値の変化が大きければ、炭水化物15g(角砂糖3.3g×2個、ブドウ糖2g、クッキー6gなどの組み合わせ)を目安に補食します。補食するものを組み合わせることが大事で、GIが高いものと低いものを一緒に摂ると、時間差で血糖値を上げる効果が起き、うまくコントロールできます(GIはブドウ糖>角砂糖>クッキーの順)。

 

就寝中の低血糖を無くすための基礎レートの調整は、こちらの記事(「基礎の調整」)に移しました。

 

前回の受診で処方されたインスリン リスプロBSの効きが弱いことを主治医に説明しました(「ヒューマログとリスプロ(サノフィ)を比べる」)。主治医は、私の説明に納得されていましたが、病院内処方をリスプロBSに統一したので、ヒューマログの処方ができないとの返答でした。院内の薬審にムルジェブが上がっているので、新薬の縛りが無くなる6月ころに期待ができるので、それまでの辛抱と諦めました。

 

4年4ヶ月お世話になった主治医とは、今回でお別れです。次回は、新しい主治医になります。

CT検査とSAPセンサ

昨日は恒例の定期検査でした。発症時の入院中に受けたのが始まりで、毎年この時期に血管の状態をチェックするために、次の4つの検査を受けています。

  • 心臓超音波検査
  • 頸動脈超音波検査
  • 大動脈脈波速度(脈波伝搬速度/足関節上腕血圧比)
  • CT検査(胸部から骨盤腔)

 心臓の状態、頸動脈のプラークの大きさ、血管年齢、骨盤から胸部の内臓の状態をチェックしてもらいます。

検査時間にかかった時間は約1時間半(受付~若干の待ち時間~会計まで)、スムーズに終わりました。

 

CT検査では、検査技師にインスリンポンプを使用していることを必ず告げています。そうすると「?」との反応なので、ポンプ本体を見せこれは外すが、カニューレとセンサは体につけたままになることを話し、問題ないかを確認しています。センサはトランスミッタが接続されているので金属部があることと、体のどこにつけているかを説明します。「センサを外した方が良ければ外します」と付け加えます。

細かく説明する理由は、大多数の検査技師はポンプを知らないので混乱を避けることと、CTの断層撮影で必要な部位に邪魔にならないことを確認するためです。

 

このように説明すると、検査技師が資料で確認してくれ「多分、問題ないでしょう」と言い、「念のためにCTでスキャンして確認します」となりました。

CTのベッドに横たわり、断層撮影前のスキャンでチェックされ、検査技師から「大丈夫です」とのOKが出て、センサをつけたままでCT検査が行われました。

 

 

今回の検査を受けるにあたり、センサを無駄にしたくないので、3クールの使用を考えました。通常は、2クールで必ずセンサを交換しています。そして、2クール目の最終日、ISIGが安定していたので問題なしと判断しました(3年半の使用歴で、18日間使用したことが1回、18日未満だが3クールまで使用したことが2回)。

 

3クールの4日目(検査の前日)からISIGが不安定になりました。

実測が256の時、ポンプのグルコース値が204だったので、約50のズレ。この原因は、センサの感度が低下して、ISIG値が低すぎたこと。血糖値が250くらいの時はISIGが50~52になるはずで、センサが劣化しています。この時の較正直後のISIGが47.15なので、若干の回復があったが十分ではない。

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ISIG値が大きく変動(47.15→41.75→47.49)しています。この状態が時々起きました。

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血糖値が下がってくると、ISIGも安定し始めましたが、グルコース値が追随していない。これは、ISIGが凸凹と不安定だったため、ポンプのグルコース値を計算するアルゴリズムが影響した結果でしょう。というのは、ISIGが短時間内の変動しても、それに合わせてグルコース値を表示しない仕組みになっていると思う。

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血糖値が低くなると、ISIGが安定しました。

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こんな感じで、実測を多く行い、だましだまし使いまいした。

センサが劣化すると、高血糖側のズレがはげしくなる、低血糖側は比較的安定しているが、較正の頻度を増やす必要がある、と感じました。

 

検査が終わり、帰宅後、新しいセンサに交換したので、3クールの5日目で終わりました。使用した日数は、16.5日です。

ヒューマログとリスプロ(サノフィ)を比べる

前回の受診でヒューマログのバイオシミラー、サノフィの「インスリン リスプロ(BS)」が処方されたので使ってみた。

 

バイオシミラーは、特許が切れた先行バイオ医薬品と同じ有効性(注:成分が同じではない)を持つバイオ後続品。後続品なのにジェネリックではなくバイオシミラーと呼ばれる理由は、ジェネリックは先発医薬品と同じ有効成分が含まれているのに対して、バイオ後続品は先行バイオ医薬品と同じ有効性を持つことで承認される(バイオ医薬品の性質から構造が複雑で先行バイオ医薬品との同一性を示せない)ためです。

 

詳細は以下の引用先に説明があります。

 

 日医工のHP「バイオシミラーとは」から引用

バイオ後続品とは,日本で既に新薬として承認された先行バイオ医薬品と同等/同質の品質,安全性及び有効性を有する医薬品として,異なる製造販売業者により開発された医薬品のことです。バイオ後続品は先行バイオ医薬品の特許期間が失効し,再審査期間が満了した後に発売されます。また,バイオ後続品は海外ではバイオシミラーとも呼ばれています。 

 同「バイオシミラーと後発医薬品はどう違うの?」から引用

後発医薬品ジェネリック医薬品)の有効成分は分子量が小さく,構造が単純なため,先発医薬品と有効成分が同一であることを示すことは容易です。先発医薬品と生物学的同等性が証明されれば,先発医薬品の安全性,有効性に基づき承認されます。
一方,バイオシミラーの有効成分は分子量が大きく,構造が複雑なため,同一性を示すことは困難です。そのため,先行バイオ医薬品と品質,安全性,有効性において同等性/同質性を示すことが必要です。つまり,バイオシミラーの開発においては,新薬と同様臨床試験等の多くの試験が行われます。 

 同「バイオシミラーの同等性/同質性とは」から引用

バイオシミラーは品質,安全性,有効性について,先行バイオ医薬品との比較において「同等性/同質性」が求められます。
「同等性/同質性」とは,先行バイオ医薬品に対して,バイオシミラーの品質特性がまったく同一であるということを意味するのではなく,品質特性において類似性が高く,かつ,品質特性に何らかの差異があったとしても,最終製品の安全性や有効性に影響を及ぼさないと科学的に判断できることです。 

 

利用者にとって重要なことは「品質特性において類似性が高く、何らかの差異があったとしても安全性や有効性に影響を及ぼさない」と思います。そのため、バイオシミラー(インスリン リスプロ BS)は先行バイオ医薬品(ヒューマログ)と比べ、製剤の特性(作用発現時間、最大作用時間.作用持続時間を含めた作用効果)に相違があるはずです。

 

添付文書(薬剤に添付される製薬会社提供の医療従事者向け資料)に記載の品質特性はまったく同じで、ヒューマログとの違いを見分けることができない。

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リスプロBSがヒューマログと同じ成分でできている訳ではないので、当然、ヒューマログとの違いがあるはずで、注意しながら使いました。

使用したのは2/22(月)23時から3/9(火)23時までの15日間(バイアル1瓶)です。

血糖値を下げる効果に大きな違いはなかったが、インスリンが効いている時間に微妙違いを感じました。

具体的には

  • 脂質などが多い食事を摂った時、後上がりを防ぐための1〜3単位のインスリンを食後に射つことがあるが、この効果が低く、3~4時間後にじわじわと上がってきた。そのため、追加でインスリンを射つ必要があった
  • 補食する頻度が減り、補正でインスリンを射つ回数が増えた

これは、ヒューマログに比べ、最大作用時間が短いのだろうと考えている。誤解を恐れずに言えば、リスプロBSの効きが少し悪いと思う(個人的な感想)。

 

ヒューマログを使用した15日間(2/8~22)とリスプロBSを使った15日間をデータで比較してみます。

 

平均血糖値(センサーグルコース値)は、リスプロBSを使用した時が高いですね。

  • ヒューマログ使用(2/8~22)  平均121.5  SD33.4
  • リスプロBS使用(2/23~3/9)  平均124.3  SD34.2

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炭水化物1gあたりのインスリン単位数を集計してみました。集計方法は、15日間の基礎とボーラスの総インスリン単位数を、食事と補食で摂った炭水化物の合計で割っています。

  • ヒューマログ使用(2/8~22)   0.145u/g
  • リスプロBS使用(2/23~3/9)  0.164u/g

リスプロ使用時はインスリンが約12.5%増えています。

 

これらの数値の変化は、実感した差異を裏付けています。

 

医療費(薬価)は、ヒューマログ(バイアル)が277円、リスプロBSが194円、差額は830円。患者負担(3割)は249円の減少です。

 

発症からずうっとヒューマログを使い、血糖コントロールに慣れてきました。近いうちにルムジェブが使えるようになることが見えていることもあるので、それまでの短期間、リスプロBSに切り換えて微妙な違いを乗り越えるのはちょっと辛いですね。

今は、ヒューマログのストックがあるので、ヒューマログに戻しました。

有酸素運動で血糖値を下げる

血糖値が高くインスリンの効きが悪いとき、有酸素運動(ウォーキング)を行うようにしています。実際、必要なインスリンを射ってもなかなか下がらない場合に短時間(15~30分)のウォーキングで効果を実感です。

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有酸素運動が血糖コントロールに効果があることは、国立国際医療研究センター・糖尿病情報センターの「糖尿病の運動のはなし」で、次のように記載されています。

有酸素運動により筋肉への血流が増えると、ブドウ糖がどんどん細胞の中に取り込まれ、インスリンの効果が高まり、血糖値は低下します。

 国立国際医療研究センターは新型コロナの治療で広く知られるようになりましたが、この病院は、糖尿病の治療も充実しています。病院内の「糖尿病情報センター」は、一般向けと医師・医療スタッフ向けに糖尿病関連の情報を提供しとても役立つ情報が多いので、私は参照することが多い。

  

 インスリンの効きが悪い原因の一つとして、細胞内にブドウ糖が飽和しているため、血液中のブドウ糖が細胞に吸収され難くなる、と考えています(私の解釈)。そのような状態の時、運動により細胞に蓄積されているエネルギー(ブドウ糖)が消費され、血液中のブドウ糖の吸収が高まることで血糖値が下がるのだろう、と思います。

 

今日は、朝食後に血糖値が上がらない(82mg/dLくらいを維持する)状態が続いたので、ミルフィーユ(炭水化物11.4g)を食べました。これで糖分を摂り過ぎだったようで、その後ぐんぐん上昇しました。200を超えたので、10:25に1単位、さらに30分後に1単位をボーラスしましたが、下がる様子がなく、昼食の時間が迫ってきました。高血糖の状態で食事を摂らないようにしているので、下げるか、食事をスキップするか、の選択になります。

そこで、急遽、昼前に20分のウォーキングをしました。はや足(普通の歩き方の2割増くらいの速さ)で歩き、体に負荷をかけて歩いたので約3600歩でした。

 

スタート時に220以上あった血糖値が、20分後に150近くまで下がり、食前ボーラス時には140でした。

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ウォーキングする際、通常は、基礎レート0%を1.5~2時間に設定していますが、今日は、開始時に高血糖のため、基礎レートの変更はなし。

 

ウォーキングすると、必ず血糖値が下がるので、バッグにブドウ糖を入れています。クッキーを食べてもすぐに血糖値が回復しないので、ウォーキング時はブドウ糖が必須です。

一度ダメになったSAPセンサの復活

3/1朝から使い始めたセンサのグルコース表示が断続的に途絶えるエラーが続き、夜になってまったく表示されなくなりました。このセンサは、前記事(「SAPセンサのマリネと較正」)に書いたように、前日の2/28朝に留置してから約24時間後に使い始めまたものです。

 

トランスミッタ接続→センサ準備(warm up)→初回較正までは問題なし。

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でも、ISIGにちょっと問題ありで、

  • 10:30と10:35のISIGが括弧つきで表示されている
  • 10:30のISIGが前後の値(51.28、51.68)と大きく変化している

括弧で表示されるISIGはセンサにノイズが多いことを示しているようです。

 

ポンプに表示されるグルコースは正常と思える数値ですが、時々、「較正を行わないでください。センサ更新中」のエラーが表示され、グルコース値が欠落します。

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この時、ISIGの記録がありません。

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このエラーが頻発してましたが、初回較正から約4時間後に2回目の較正、その3時間後(17時半)に3回目の較正を行えたので、使用上の問題はないだろうと考えていました。

 

ところが、22:30に「センサ更新中」のエラーが表示され、グルコース値が消えました。

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ISIGは異常な数値が記録されたり、全く記録がない状態が続いています。

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センサがデータを読み取れていないことが明らかです。このセンサを諦めて、新しいセンサに切り換えようか、あるいは、このままで翌日まで様子を見るか、迷いながら考えました。

そこで、トランスミッタを接続し直しセンサをリセット(再びwarm up)するとどうなるのだろう、ひょっとして回復するかも、との考えが浮かびました。warm up(センサ準備=初期化)は電極に負荷をかけるため、復活するかもしれない。

 

トランスミッタを外し、念のため充電(半日しか使っていないのに15分かかった)した後、センサに接続→緑のLED点灯→センサ準備スタート。すると、ISIGが記録され始めました。

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希望が持てるかな、と思ったのも束の間、ISIGが大きく乱れました。

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warm up(準備)開始から2時間ちかく経つと、ISIGが正常値に戻りました。

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要較正のアラームが表示されたので、較正。めでたく、無事に較正終了。

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今朝6時に目が覚め確認すると、ポンプのグルコース値がきちんと表示されていました。起床後の実測109、ポンプのグルコース値105でした。

 

一応、復活しましたが、ISIGが欠けたり、値が飛ぶ状態が続いていました。

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そのため、このセンサの使用を止め、新しいセンサと交換しました。

 

次のような状況で、センサの初期化(トランスミッタを外して接続する→"準備warm up)"の実施)を行うことがあります。

  • ポンプのグルコース値と実測の乖離が続く場合(較正しても修正されない場合)
  • ISIG値の乱れが続く場合

センサの初期化によって、それまでに行ってきた較正情報がリセットされる、センサに負荷がかかることでISIG値が正常に戻ることがあるので、この方法を使います。

なお、次の点に気をつけてもいます。

  • トランスミッタのバッテリーを消耗するので、センサに接続する前に充電する
  • トランスミッタをセンサに接続すると、「新しいセンサ」「継続使用」を選択する画面が表示されるので、「新しいセンサ」を選択する(前者はセンサの使用日数がリセットされ、後者は使用日数が引き継がれる)。

 

SAPセンサのマリネと較正

新しいセンサを使い始める時、前日(24時間前)に留置し、センサ電極を間質液に馴染ませています。これは、2019年5月から始め、最初の1年間は、前日の夕方に留置後に翌朝使用開始してました(「センサ使用開始時のグルコース値不安定を防ぐ(1)」「センサ使用開始時のグルコース値不安定を防ぐ(2)」)。その後、昨年5月下旬から、交換して不要になったトランスミッタを利用して、前日の朝に留置し翌朝から使用開始する形に変えました。この方法で、新センサの使用開始初日のISIGス値(センサ読み取り値)が安定しポンプに表示されるグルコース値の精度向上に結びついています。

 

海外のFBで知ったのですが、この「センサ使用開始前に留置して間質液に馴染ませる」ことを、マリネ(marinate)と呼ぶんですね。最初にこの単語「marinate」を見たとき、意味がピント来なかったのですが、辞書を引くと「漬け込む」の意味で、料理の「マリネ」を指していました。料理と同じように、使用開始前にセンサを間質液に漬け込むことだと分かり、納得です。FB情報によると、Cold marinateとHot Marinateの2種類のやり方があるので、別途試してみようと考えています。 私が行っているのは、Cold Marinate(コールド・マリネ)です。

 

明日9時ころに現在使用中(右尻)のセンサが2クールの6日目になるので、今朝、新しいセンサを左尻に留置し、ダミーのトランスミッタ(マジックで黒い丸を描いて、目印をつけている)を接続して、接続部が防水できるようにしました。

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このマリネによってセンサ電極が間質液にしっかり馴染むため、センサ起動直後にISIG値が高くなり過ぎ、初回の較正時に較正許容範囲外のエラーが起きることが希にあります。現在使用中センサでこのトラブルが起きました。

 

2/16朝に新しいセンサを留置。翌2/17(水)の朝、使用中のセンサからトランスミッタを外し充電後、新センサに接続して起動させました。センサ準備(Warm up)が始まり、約1時間後に要較正のアラームが表示されました。

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実測した血糖値は110mg/dL。朝食から2時間も経っていないのに110は低過ぎると思い、血糖測定器が正しくないかもと疑い、実測し直すと116。この116で較正しました。

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すぐに較正許容範囲外のエラーが表示され、較正が撥ねられました。

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実測の血糖値をISIG値で割った値が、2.5より小さい、または15よりも大きい場合、較正許容範囲外となります。この時のISIG値は50.86、116÷51=2.27となるので、エラーはSIG値が高い過ぎることが原因です。この状態では、15分待って再測定しても再び同じエラーになります。

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解決方法は

  • 補食して血糖値を上げてから較正する
  • 較正が通る値をダミーでインプットする

の2つですが、血糖値を130以上にするのは面倒だし、補食して確実に上げることも難しいので、15分待たずにダミーの値で較正することにしました。

後で書きますが、初回の較正はあまり重要ではなく、適当な数値で較正しても、ポンプが表示するグルコース値にあまり影響しません。

また、2回連続して較正許容範囲外のエラーが起きると、2時間ほど較正できなくなります。

余裕をみて血糖値を140(140÷50=2.8)として較正しました。

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15分後、無事に較正が完了。

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本来の血糖値116よりも約20高い数値で較正したので、ポンプが表示するグルコース値が実際の血糖値よりも20ほど高いと考えます。

 

通常、2回目の較正を初回較正から6時間後に近づけるようにしています。でも、きっちり6時間後という訳にもなかなかできません。そのため、少なくとも4時間以上経ってから2回目の較正を行うようにしています。

この時は、13:30ころに実測161で較正しました。この較正を行わなかった場合、下図のデータから、ポンプのグルコース値は実測よりも約20高い180くらいになっていたと推測できます。

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 その後、3回較正しました。

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これら4回の較正直後(滴マークの次)のデータを以下にリストします。

  • 13:48  159mg/dL  ISIG 51.60
  • 15:48   90mg/dL  ISIG 30.64
  • 20:13  150mg/dL  ISIG 43.00
  • 22:18   75mg/dL  ISIG 24.39

時間の経過と共に、グルコース値に対するISIG値が低くなっています。センサが安定すると、ISIG値とグルコース値が比例関係になりますが、上記では、そうなっていない。一番分かり易いのは、13:48のISIG値51.60 グルコース値159と、この6時間半後の20:13のISIG値43.00 グルコース値150の比較です。グルコース値はISIG値から計算されますが、この両者の差8.6に対して、グルコース値の差は僅か9です。この理由は、センサの使用開始(Warm up)時、センサの電極に塗布されている酵素を間質液に馴染ませるために、センサの電極に負荷をかけています。このため、使用開始直後はISIG値が高く、その後徐々に低くなります。

 

この事情で、初回の較正は、グルコース値の計算に重要ではない、言い換えると、ポンプのアルゴリズムはこれ(使用開始から数時間はISIG値が高いこと)を前提に組まれているようです。

 

センサが安定して機嫌良く働いてくれれば、血糖コントロールがやり易くなるので、事前留置して間質液に馴染ませる(マリネする)を行い、一つのセンサを2クール(12日)利用しています。